Wednesday, May 23, 2007

Le Bernardin

このネタは書かない訳には行きますまい(そうか?).

先日,超高級レストランに行ってきました.なんと(今回は)自腹で.いやね,結婚記念日なんですわ.といっても予定が合わなかったりシッターを探したりと遅れに遅れ,本当の記念日の1ヶ月半も経ってからでしたが.

行ってきたレストランは"Le Bernardin"(←の老夫婦は関係ありません).この店は僕が知る限り今最もホットなレストラン.なんと言ってもMichelin guideの初のNew york版(2006年版)で,栄えある三つ星獲得さらに同年には,あのZAGAT Surveyの"Top Food"部門で第1位!さらにさらに,辛口評論で有名なNew York Timesのレヴューでも1989年オープン以来毎年の4つ星獲得ですって.こらすごい.いやがうえでも期待が膨らむと言うものです.

レストランの場所は51st st. の6thと7th ave.の間.ミッドタウンのど真ん中です.ごく普通のオフィスビルの1階に入ってるこのレストラン,エントランスなどは特段凝ってる訳でもなく極めてシンプル.ともすると気付かずに通り過ぎちゃいそうです.中に入ると一転,とても上品で落ち着いてるインテリア,壁には品良く幾つか絵画が飾られ,テーブルはシックなウッド調です.我々が訪れたのは水曜日だった為か,予約もすんなり取れたし実際空席もありました.高級すぎて皆来ないのか?

ディナーは$107のprix-fixe形式.基本的にseafoodの店なのですが,面白いのはメニューの並び方.Appetizerとして"Almost Raw"ジャンルから1品と"Barely Touched"ジャンルからも1品.それぞれ6〜7皿から一つをチョイスします.次にentreeとして"Lightly Cooked"ジャンルから1品.ここは約10皿からチョイスできます.ジャンルの名前の付け方からして「素材の美味しさをいかす為に極力余計な手は加えない」というスタンスなんじゃないでしょうか.でもこの手の調理方針って日本料理の神髄じゃないでしょうか.そのためかそこここに和のテイストがあふれてます.例えば"Almost Raw"の1品kumamotoでは,熊本産牡蠣をシソとレモンとオリーブオイルと隠し味のワサビで頂きます.他にはカミさんが頼んでた"Lightly Cooked"からのMonkfishでは,香ばしくローストしたアンコウに蕎麦つゆのようなソースで頂きます.もちろん単なる蕎麦つゆじゃなく何やらホワイトソースとその場でブレンドしてとっても複雑な味に仕上がってますが.でも思わずご飯が食べたくなったのも事実(笑).

まぁようするに単純なフレンチじゃなくてNY得意のフュージョンに仕上がってるので,全ての料理に驚きがあってとっても楽しいのです.さらにはカリーテイスト風な1皿,キムチと韓国風BBQスタイル,グリーンパパイヤサラダベースの1品などなど,とにかくアジア系なフュージョンに力を入れてる感じです.もちろん有名レストランガイドで軒並み高評価を得ているこの店,その辺のフュージョン系レストランとは一段レベルが違う複雑さと奥深さと完成度なんじゃないでしょうか.
もう一つ.ボトルで頼んだホワイトワイン,恥ずかしながら一番安い1本を頼んだのですが,これまたんまい!すっきりして飲みやすくそれなりにコクもあるsauvignon blancの1本だったのですが,残念なことに名前は覚えられず.あーでも美味しかった.

料理は楽しく本当に美味,サービスは完璧(高級すぎてちょっと肩凝るけど(^^;)),雰囲気も大人で落ち着いていて,まさに最高のレストランの一つじゃないでしょうか.もちろんお値段もサイコー(^^;).
自腹,痛かった….

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