Sunday, April 30, 2006

"crash"に思う

昨日の金曜日は特に予定もなかったので,恒例のwine & DVDの日に.

今回はカミさんが選んだwineで,from south eastern australianだそうです.品種はShiraz.これって日本ではあんまり見かけないけど,こっちではCabernet,Merlotに次ぐ人気の品種.クセがなく程よく力強いくて美味しいです.値段は$7.99なり.んー,まぁまぁでした.

んで,DVD.遂にというか今更見ました”crash"
言わずと知れた今年のアカデミー作品賞受賞作.以前から見たかったのですが,こういう作品こそ字幕がないと深く理解できないと思い,今まで敬遠してました.

詳しいストーリーは他の数多のHPやblogが解説してると思われるので割愛.
感想.一言で言えば良くできた脚本.
登場人物のバックグラウンドを丁寧に描写していて,それらが互いに絡み合って来る.一つの事件をきっかけに,そこに関連する人達がそれぞれに背負ってる境遇や苦悩や問題を,これでもかってくらいに見せつけてきます.つまり人種差別,経済格差,宗教問題など.

こういう問題って,この国には厳然たる事実として存在していて,日々の生活にも時折垣間見ます(これは僕ら日本人でも同じ).人種の違いから来る経済格差,経済格差から来る教育格差.教育の差から来る就職・収入の格差.いい職業に就けないから収入も少なくいい教育も受けさせられない.なのでその子達はいつまでたっても上の階級に上がれない・・・という悪循環.こういった事実は,アメリカ国民はみんな気付いてるんだと思う.気付いてるけど,この国は「建前の国」あるいは「偽善の国」だから(良く言えば「大人の国」),内に抱える自己矛盾を直視しないで来てると思う.

この映画は,そんな誰もがホントは知ってる根本的な社会の歪みを,いろんな形でこれでもかって見せつけてきます.なので,だんだん見ていて嫌な気になる.くらい,やるせない気になります.

ただ,そんな中にも救いがあります.人種差別主義警官は,やっぱり最後は自分の職務を全うして正義を貫くし,それぞれの家庭にはちゃんと人を愛する気持ちにあふれてます.妻を思う気持ち,母をいたわる気持ち,夫を信ずる気持ち.

この映画はそんな,アメリカの目を背けたくなる社会問題や現実と,人間の基本的な心の美しさの対比・コントラストの描写が絶妙なんだと思いました.

うん,アカデミー取るだけのことはある.見て良かった!
なんて,今日も偉そうなこと言ってしまった.

2 comments:

TAE said...

こんにちわ~!
マメに更新していてすごいですね。
もうすぐ一時帰国ですね!

crash面白そうですね。
是非見てみたいです。

NYにいたら日本にいるとき以上に
人種差別問題だとか、
貧富の格差問題などを
身近に強く感じそう~なイメージが
あるのですが
そうでもないのですか?

このようなテーマで脚本がしっかり
しているということはとても説得力が
あるのでしょうね~。
今度Junと一緒に見てみます。

k1 said...

ご無沙汰しています.
TAEさんのblogもいつも楽しく読ませてもらってます.心温まるというかほのぼのする雰囲気で好きです.

Crashお勧めします.見てみて下さい.何となく嫌ぁなやるせない話が進行する中で,きらりと光る心温まるエピソードがちりばめられてて,人間には素敵な部分もあると勇気づけられる感じがします.

こちらにいると,人種の壁というのはいつも感じます.例えば,掃除婦・ガードマン・ファーストフード定員なんかは100%黒人かラティーノ.職業によって人種が固定されていることなんてすぐに目に付きました.

まそれは置いといて,日本に帰ったら飲みましょうね.