The Cloisters

昨日に続いて，"The Cloisters"ネタ．

昨日書き忘れましたが，ここに来る観光客って老人が圧倒的に多い．少なくとも小中学・高校生の子供はいないし，若いのは学生っぽい人達．閑静な場所だし静かに観賞したい人向けということかな．

"The Cloisters"は完全にメットの分館．この為メットの入場料を払った人は同日ならここにも入れます．ちなみに僕はRockefeller univ.のIDを持っているので，メットはただ．なのでこちらも当然無料(^^)．

ここは建物全体が中世の修道院をモデルにしていて，ある意味一つの展示物．コレクションはヨーロッパ各地から集められた中世の宗教的・キリスト教的アート．もちろんキリスト像マリア像などの彫刻・木造・銅像など．その他宗教画，本当に教会にあったステンドグラス，礼拝用の装飾品等々．はては中世の棺まで，コレクションの範囲は広いです．有名なのはセイウチの牙でできた十字架，祭壇画「受胎告知」，「東方三賢者の来訪」の彫刻，ステンドグラスなどかしら．
そして最も有名なのはユニコーン捕獲を題材にした巨大なタペストリー．6枚からなるタペストリーで一連のストーリーになってます．ガイドブックには必ず載ってるヤツ（なのに肝心のタペストリーの写真撮り忘れた）．

もちろん一番の見物は，名前の通り「回廊」．合計3つあるのかな．有名なのは，南フランスのピレネー麓にあった（たぶん）「クサの回廊」をそのまま運んで再現したもの．オリジナルの規模より半分くらいの大きさらしいのですが，当時の修道院の雰囲気が良く出ていて，それなりに感動しました．

ルネサンス以前の，素朴だけどちょっと荘厳で信仰心に富んでいて，宗教・教会に対する畏怖の念も感じられるアートです．興味のある方は是非．

周りの公園でノンビリするのもいいし．駐車場もあって車でも来られるし何よりただだしね，マジでおすすめっす＞タッ○ー．